Elliot Root「Thoughts from Yesterday」(2015)
Elliot Rootはアメリカのインディーロックバンド。5ピース。
2009年結成。ナッシュビルで音楽活動をして、ゆっくりながらも着実にファンを集めたようです。
「Thoughts from Yesterday」は全部で4曲、時間で言うと20分弱の作品なので、アルバムというよりEPです。
収録曲は以下の4曲↓
- Chemical Sweet
- Jnue, After Dark
- Beacon
- I.Y.H.
Elliot RootはこのEPで出会ったのですが、この4曲で一気にファンになりました。とにかくサウンドが伸びやかで美しくて、でもロックでかっこいい。
これから1曲ずつレビューしていきます。
1, Chemical Sweet
まず私は一曲目のChemical Sweetでガツンとやられましたね。
シンプルなアコギのイントロから始まり、決して派手ではないエイトビートのドラムが軸となっている。他の楽器は入れ替わり立ち替わり前に出てくる感じ。全体的に軽やかな流れるようなリズムで進んでいき、4分にも満たない曲なのにあまりにも気持ちいい。
初めて聴いたときはあっさり聴き流してしまいそうな印象だったが、何かつかんで離さない魅力があった。
そしてプレイリストに入れて聴いているうちに、はい、虜になるよね笑
実際何回聴いても飽きないし、バスドラやギターが要所でしっかり出てくる所が癖になる。シンプルに見えて実はすごく作り込まれた曲だと思う。極めつけはこの渋い歌声ですね……。大好きなんですよ、このダンディーーーーっな感じの声でエモいロックを歌ってるの……良き。
2, June, After Dark
二曲目のJune, After DarkはElliot Rootの人気曲一位でした。(Spotifyにでてくるやつです)
これはバスドラが全体を通して目立っていて、低音大好きな私としてはツボもツボですわ!シンプルな所から、音の厚みを増して徐々に盛り上げるところがいいですね。Elliot Rootの得意なパターンなんでしょうか。好きです。
これも4分に満たない曲ですね。短い曲って完成度が高い曲が多いからなのか、集中して聴けるからなのかわかんないんですけど、好きなんですよ。The LumineersのFlowers In Your Headなんて2分未満の曲なんですけど、私はこの曲にずっと恋してます。とにかくフォークロックの良さが詰まってる。
3, Beacon
前の二曲に比べるとしっとりしているんですが、迫力は負けてません。じっくりと楽しめる。後半からの盛り上げ方にElliot Root節が出てる。
4, I.Y.H.
ピアノとドラムだけで始まる。音数の少なさがかっこいい。
曲が進んでもギターはこの2つを崩さないスタンスで、あくまでも主役はピアノとドラム。この音の少なさとかっこよさはX Ambassadors感があって素敵だ……
Elliot Rootは他に「2」というEPと、「Conjure」というアルバムを出しています。まだアルバムの方は聴けていないのですが、「2」もまたまた最高でしたよ泣
音楽が好きだという思いがあふれて止まらなくなるEPです。
特にこのEPの2曲目のPunks and Poetsは名曲。